第1話---最愛の人
綾 「浩太っ」
浩太「よぉ・・・」
綾 「どーしたの?こんな夜に」
浩太「んー・・・いや・・・」
浩太「・・・・・・・・・・」
綾 「浩太?」
浩太「綾・・・・」
綾 「何?」
浩太「俺と別れてほしい」
・・・・・・え・・・・・・・・・・・
綾 「ちょ、冗談やめてよーそうゆう冗談は笑えないよ?」
浩太は、笑ってなかった
真剣な顔してた
・・・・・・・・・・・浩太?
浩太「冗談じゃねぇよ・・・」
綾 「・・・・・・・・嘘!やめてよっ」
浩太「嘘じゃ・・・・・・ないんだって」
浩太は何故か、辛そうな顔してた
浩太「俺と・・・・・・・・・別れて?」
綾 「・・・・なん、で・・・・・?嘘なんでしょ・・・・・?」
だんだん、目に涙がたまってくる
冗談じゃないことがわかったから
浩太「・・・・・・・・・・」
綾 「浩太・・・もう綾のこと嫌いなったの?」
浩太「嫌いじゃ・・・ないよ」
綾 「じゃぁ嫌だよ。別れたくないよっ、なんでなの」
浩太と別れるなんて、絶対嫌だ
浩太「・・・・・・・・・・・・・」
浩太「もう、無理なんだよ・・・・」
無理・・・・・・?
綾 「無理・・・・・って?」
浩太「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・浩太?
浩太「・・・・俺・・・・もう・・・・・・綾のこと好きじゃないから」
・・・・・・やだ、聞きたくない・・・・・・・・・
綾 「やだっ、浩太っ・・・別れたくないっ」
必死になって浩太に抱きつく
でも浩太は抱き返してくれなかった。
浩太「もう帰るから・・・離して」
浩太はこっちを向こうともしない。
綾 「浩太ぁっ・・・」
・・・・・・なんで・・・・・・・・・?
浩太、浩太っ
綾 「やだよぉっ、別れるなんて嫌だ・・・っ・・・」
浩太「・・・・・・・・・・・・・」
浩太「ごめん・・・・・・・・・・・・・」
浩太は、あたしの腕を軽く振りほどいた
そしてどんどん離れてく。
浩太の後ろ姿が、 切なかった
綾 「浩太ぁ・・・っ」
あたしは声にならない声で、小さく叫んだ
何度呼んでも、浩太は戻ってこない
―――――もう、終わりなの?―――――
昨日まであんなに幸せだったのに。
なんでなの?なんで?おかしいよ・・・
次の日も、その次の日も
あたしは何度も浩太の教室とか家に行ったけど
ずっとずっと避けられてた。
・・・・・・・・・・なんで・・・・
あたしの頭の中は疑問でいっぱいで・・・。
だって、すごく愛してて
すごく愛されてて・・・・
こんなにも好きになれる人いない、って
初めて思えた人だったから
あきらめたくなかった・・・・・。
でも、さすがに、避けられ続けたあたしは
傷付くことが怖くなって
浩太を好きなことをやめようと思った。
そして3ヶ月たった今。
浩太が、入院したことを知った
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