第11話---おそろい




麻衣「うわー!すごいっ!綺麗!!」

達哉「でしょ?」




達哉が連れてってくれたとこは
土手の近くの、誰も住んでない建物の一番上。


花火がめちゃくちゃ近い  きれいっ



麻衣「超綺麗だよー!!」
達哉「はは、お前感動しすぎっ」
麻衣「だってこんな近くで花火見たの初めて!」
達哉「穴場ってやつね」
麻衣「ありがとうっ」
達哉「いえいえ」



ほんと綺麗


達哉といるからかな?
達哉といるからこんな楽しいのかな?
達哉といるから
こんなに感激してるのかな?


あたし 今 幸せです



麻衣「まだ上がるよー!すごっ」
達哉「ははは」









あ、そうだ



麻衣「実はですねー・・・」
達哉「ん?」
麻衣「達哉に・・・・・プレゼントがあ・・・」
達哉「え、まじ?」
麻衣「気に入ってもらえるかどーかはわかんないけどねっ
   いつもお世話になってるし?みたいな・・・?」
達哉「まじで?実はですね・・・俺も麻衣に渡したいものが・・・。」
麻衣「えっ?嘘っ」
達哉「気に入ってもらえるかどーかはわかんないけど
   いつもお世話になってるし?みたいな・・・?笑」

麻衣「・・・・・・・・。」



やばい、嬉しい
すごい嬉しい・・・
すっごいすっごいすっごい嬉しい・・・・・・

嬉し死にするよーっ!!









麻衣「あけてい?」
達哉「あ、いいよ。俺もあけんね」
麻衣「うん。」





「「あっ!!」」



麻衣「これ・・・・・」
達哉「うそ」



「「おんなじじゃん!!」」



あら・・・、ハモっちゃった


でも、なんで?え?



麻衣「達哉もこれ買ったの?」
達哉「麻衣も・・・みたいですね」
麻衣「うっそぉ・・・・」
達哉「はは・・・・・・はははは」
麻衣「達哉?」
達哉「まじうけんだけどっ」
麻衣「・・・・・・・確かにっ」


達哉からのプレゼントは、
あたしが達哉に買ったネックレスと同じだった


こんな偶然・・・・あり?




達哉「"おそろい"じゃんか。笑」
麻衣「"おそろい"?」


え・・・なんかそれ、嬉しい


おそろいって、なんかイイ響き!!笑



達哉「どーせおそろいなら指輪とかのが
   よかったよなーまじうけるわぁー・・・」
麻衣「・・・・・・・・・・・・。」




嬉しいな、嬉しいな

何回言っても足りないよ


なんでこんな幸せな気持ちになれるの
なんでこんな幸せな気持ちにしてくれるの


麻衣「達哉と来れてよかったあー・・・・」
達哉「・・・はは、どしたよ急に」
麻衣「また来年もさぁー、達哉と一緒に
   花火見れたらいいなあー・・・なんてねーっ」

達哉「・・・・・・・・・」



あたし、何言ってんだろ・・・



麻衣「達哉ともっともっと一緒にいたいなー・・・・・はは、は」



うわ・・・何言ってんの・・・
・・・やば、恥ず・・・・・・



達哉「麻衣」

麻衣「?」


















ちゅ



































麻衣「・・・・・・・・・・・・・・」




・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・?




達哉「・・・・・・・・・・・。」









今・・・・・・今さ・・・・






達哉「よし、帰るか。・・・行こ?」


ぎゅっ



そう言って達哉はあたしの手を握った
そして、また引っ張ってく・・・。





待って・・・・・・・・
頭の中が上手く整理できないよ


・・・・・達哉・・・・・・?










あたしはただずっと、何もしゃべんないで
下向いたまま達哉に引っ張られてった

まるで何事もなかったように。



ねぇ達哉
今、どんな顔してるの?






/第12話---幸せのあと


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