第18話---尚




手を引っ張られて
カラオケBOXを飛び出してから数分後。




麻衣「ちょっ!あのぉー!」



  「はーぁい?」



麻衣「とま、とまって!疲れた!」


  「あぁ、わりぃわりぃ」



やっととまった。



麻衣「て、てゆーか!"お持ち帰り"とか言わないでよっ!汗」
  「なはは。かたいこと気にすんなって」
麻衣「〜〜〜〜〜〜。」


気が狂うなぁ・・・・・

   
  「あんた、名前なんつーんだっけ」
麻衣「え・・・?麻衣・・・・、渡瀬麻衣・・・」

尚 「"麻衣"ね!俺は、尚希。尚でいーよ」

麻衣「なお・・・。尚ね。わかったぁ」


尚 「って・・・抜け出したはいーけど・・・もう帰っか?」
麻衣「あー、どうしようかな」
尚 「どっか行かね?」
麻衣「どっかって?」
尚 「その辺ブラブラ♪」
麻衣「なにそれ。笑 いーけど」
尚 「よしゃ、行こ!」



すぐ帰りたいなって思ってたんだけど
尚といたら、
なんか楽しそうだなって思ったの





尚 「なははは!お前まじうける!」 麻衣「そんなに笑わないでよちょっとー」 尚 「だってうけんだもん」 麻衣「うけすぎ!」 尚とはいろんな話をした 初対面なのに 自然に普通に話せる。 話しやすい・・・・・・。 尚 「じゃぁもうそろそろ帰るかなー」 麻衣「げっもう10時!」 尚 「家まで送る」 麻衣「えっ、いーよ!尚帰るの遅くなるし」 尚 「いーって。女一人にできっかよ」 麻衣「あ、・・・ありがとう」 尚って、ふざけてんだか 真剣なんだかわかんないや。 調子狂うなぁ でも"優しい"んだよね・・・・ 尚 「あ、麻衣。アド教えて」 麻衣「うん、いいよっ」 尚 「赤外線でちょーだい」 麻衣「あいよ」 送信っと。 尚 「じゃ、あとで送るわ!寝んなよ」 麻衣「はーいはい」 尚 「じゃーな!今日はありがとな。」 麻衣「いや、全然。こちらこそ」 尚 「じゃー・・・・またな!」 麻衣「はいよ」 また、会う機会あんのかなぁ 尚と遊ぶのは楽しいけど 尚、他校だからなぁ・・・ 暗い夜道の中を尚は帰ってった。 ・・・送ってもらってよかったぁ。 千穂「え!どゆこと?」 加奈「ごめーん!ハメた!」 真紀「ごめんねー」 千穂「や、別にいいけどさ・・・」 加奈「これは尚希のために仕組んだ合コンだからさぁ〜・・・」 真紀「ごめんね。あたしもこの男達もグルです!」 千穂「"尚希"って・・・麻衣をお持ち帰りした人?」 加奈「うん。尚希、麻衣と知り合いたくて    この合コン仕組んだの」 千穂「・・・・え、まじっ?」 加奈「で、最終的に麻衣と尚希を二人っきりにさせる計画」 千穂「・・・うまくいったわけだ」 加奈「あとは尚希がどーでるかだねー」 千穂「え?」 加奈「尚希、狙った子は逃さないって主義だから」 真紀「まぁ実際性格いいし、かっこいいし、面白いし。    麻衣も落ちるかもね〜」 千穂「麻衣は・・・好きになんないと思うよ」 加奈「そっかな?まぁ、麻衣好きな人いるらしいしね・・・」 そのあと、 尚と長々とメールをしてしまい 寝たのは朝の2時頃だった。 ―――次の日 加奈「麻衣ーー!」 麻衣「はぁい?」 加奈「昨日あれからどーだったぁ?」 麻衣「なぁーにがぁ?ふぁあ」 加奈「寝不足!?夜中まで遊んでたのー!?」 麻衣「声でかいよ〜!そんなに遊んでないって」 ・・・・・・・・眠い。 メールの内容が途切れることがなくて 全然メールが終わらなかった。 ・・・楽しかったし。 加奈「告白とかされなかったのー?」 麻衣「ぅへっ?されないよされない」 加奈「ふーん・・・・・」 ・・・・?なんだ? 麻衣「じゃーねー」 千穂「ばいばーい」 あっという間に放課後。 ・・・・・今日、達哉と全然話してない気がする。 話したいよぉ   「麻衣!」 麻衣「え?」 誰かがあたしの名前を呼んだ。 麻衣「・・・・・尚っ!?」 校門のところに、尚が一人でたっていた。 尚 「よぉ」 麻衣「尚!学校は!?」 尚 「掃除ん時抜けてきた」 麻衣「おいおい・・・。何?どーしたの?」 なんか・・・・・あったのかな? 尚 「やっぱ思ったこと体ん中ためとくのは性に合わねーわ」 麻衣「?」 思ったこと? 性に合わない? ん??? すると尚は、真剣な顔つきで  あたしを見た。 尚 「俺、麻衣のこと好きだ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・え? 麻衣「す・・・・き・・・・・・・・・・・・・・?」 えっ!? 尚 「すっげぇお前に言いたくてしょーがなかった」 麻衣「えっ、ちょ・・・・・」 待って・・・話、よく掴めない・・・・・・・・ 尚が・・・・・・あたしを好き・・・・・・・・? 尚 「返事はいらない。お前に好きなやついるってことは    聞いてるから」 麻衣「へっ・・・?」 聞いてるって・・・誰に!? 尚 「でも諦めないから。まーそれだけ!いきなりごめんな!    じゃー」 麻衣「え、ちょっ・・・・」 尚はさっさと行ってしまった。 何・・・・・・・・・? 尚が、あたしを!? 嘘だぁ そんな1日とかで、好きになるっ? おかしいーって・・・・・・・ 嘘・・・・・・だぁ・・・・・・・。 「俺、麻衣のこと好きだ」 あんな告白・・・・・・・・・初めてだよ・・・。 頭の中で、尚が言った言葉が 何回も何回も繰り返し流れてて あたしはなぜか、その場を動けなくて。

/第19話---うわさ


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