第19話---うわさ




あの校門での告白は
学校中で結構話題になった。

教室に、あたしを見に来る人もいたり・・・。


あんな、みんながいる中で告白されたんだもんね
今思えば・・・・・・・恥ずかしい。




達哉の耳にも、入ったのかな・・・・・・?




千穂「麻衣ー聞いたよー」

麻衣「えっ?あぁ・・・・告白・・・?」
千穂「うん」
麻衣「学校いにくいよ、なんか。」
千穂「そりゃぁね・・・。断るの?」
麻衣「え?」
千穂「返事!」
麻衣「そりゃぁ・・・うちは達哉のこと好きだし」
千穂「だよねー断るよね」
麻衣「でも、『好きな人いるって知ってるけどあきらめないか    ら』みたいなこと言われた」
千穂「まじで?すごいね」
麻衣「でもいきなりそんなこと言われてもさぁ・・・
   おととい会ったばっかなのにさ。信じられないなぁ・・・」
千穂「や・・・」


千穂「ずっと麻衣のこと狙ってたみたいだよー」



麻衣「え?」
千穂「あの合コンも、あの人が仕組んでたらしい」
麻衣「え、なにそれ。まじ?」
千穂「うん。加奈たちにもまんまとハメられました〜」
麻衣「そー・・・だったんだ」



尚があたしのことを・・・。

やっぱ尚は軽い男じゃないんだ・・・
ちょっと疑ってたけど。






でも でもやっぱり



達哉じゃないと・・・・。




尚のこと、頭から離れない







でも、達哉のことは  もっと頭から離れないんです







放課後。 日直で、あたしと達哉は居残り掃除をさせられた なんでこんな偶然があるのかな・・・・。 偶然ってゆうか、なんてゆうか・・・・。 こんなときに 達哉と二人きりになるなんてさ。 麻衣「よしっ、もう終わりでいいよねっ」 とりあえず早く帰りたかった 達哉と二人きりになるのは嬉しいはずなのに なんか緊張・・・。 達哉「あぁ。うん」 そして、さっさと帰ろうとしたとき 達哉「お前・・・校門の前で告られたんだってなー」 麻衣「えっ」 達哉に話しかけられた。 てか、やっぱ・・・・達哉の耳にも入ってたんだ。 麻衣「やっぱ、噂結構流れてんの?」 達哉「結構ってゆーか、だいぶ?男がかっこよかったとか」 麻衣「あぁー・・・」 確かに、尚はかっこいいよねー・・・ 達哉「付き合うの?」 麻衣「え?」 なにその唐突な質問・・・。 そんなこと聞く?普通・・・ あたしは、達哉のことがまだ好きなのに。 麻衣「付き合わないよ・・・」 達哉「・・・なんで?」 麻衣「『なんで』?」 達哉が、  好きだからだよ? 麻衣「なんでも!」 達哉「ふーん・・・。そっか」 なにそれ。 達哉は、あたしがまだ達哉のこと好きってこと 気付いてないの? 麻衣「・・・・・・・・・鈍感」ボソッ 達哉「・・・え?」 麻衣「なんでもないっ!もう帰るね!じゃーまた明日っ!」 だめだ。八つ当たりしてる 達哉「ちょっ、待て―・・・」 麻衣「!」 その時、後ろから、達哉に抱きしめられた。 麻衣「ちょ、達哉っ」 達哉「・・・・・・・・」 達哉・・・・・・・・・・・・・・・? 達哉「・・・・・・・・・・・・・・・・」 達哉は、あたしを抱きしめたまま 何も言わない。 あたしは、動けなかった 達哉の体温が伝わってきて すごくすごくドキドキしてる自分がいて 何故だかわからないけど 泣きそうになってしまった 麻衣「たつ・・・・や・・・・・・・?」 なんで抱きしめられているのかも よくわからないのに。 達哉「・・・・・・・・・・・っ・・・」 達哉は、ハっとしたように 抱きしめる力を緩めて あたしを離した。 達哉「ごめん・・・・・」 ・・・・・・? 麻衣「・・・・・・・・・・・・・達哉?」 達哉「・・・・・。俺、帰るわ!じゃな!」 達哉は、走って教室から飛び出していった。 よく状況が把握できないまま あたしは呆然としてその場にたってて。 残ってるのは、 達哉に抱きしめられた感覚 あたし・・・・・まだドキドキしてる・・・ 達哉・・・・・ なんで、抱きしめたの?

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