一人が楽。

だって傷付いたりしなくて済むでしょ?




誰かを・・・・・・・・
傷つけたりしなくて済むでしょ?









しあわせの色  第1話---出会い






春。あたしは高校入学に入学した。








  稲辺 沙羅   いなべ さら











  「よろしくねー」

  「どこ中だったのー?」

  「アド教えてー」



教室でザワザワしてる中、


あたしはポツンと一人でいる。








友達なんて いらない



いないほうがいい。






  「ねーねー名前なんてゆーのー?」

沙羅「・・・・・・・・・稲辺沙羅」

  「さらってゆうんだー!かわいいね!どこ中?」

沙羅「・・・・西中」
 
  「そっかあー」

沙羅「・・・・・。」

  「・・・・・・・・」






話しかけられても冷たく返す



だって、仲良くなりたくないから。
















それからあたしは



  「稲辺さんてしゃべりにくいんだけど・・・」



ってよく言われるようになり

しゃべりかけてくる子なんて全くいなくなった。








しまいには、見た目から

「援交やってる」だの「ヤリマン」だの

ないことをあーだこーだ言われることになった。




・・・・・・別に、どーでもいいけど。

 















沙羅「死んでも・・・・いっかなー・・・」 帰り道、歩道橋の上から、下を見下ろしてみる 死ぬとか そんな勇気があれば・・・とっくにしてるけどね・・・。 あたし・・・まだ弱いな・・・・。 なんで、高校なんか入っちゃったんだろう・・・ 就職とかしちゃえば もう嫌な思いすることなかったはずなのに。 沙羅「・・・・・・・・」 たまに思う "しあわせ"ってなんですか?   「なにやってんだよっ!」 へ? ガバッ!! ズシャッ 沙羅「いったぁ・・・・・・い」 誰かに引っ張り倒されて転んだ。   「バカ!自殺なんかすんなよっ!!!」 え?   「お前死んだら、悲しむやつがいるだろーがッ!    お母さんとかお父さんとか!!」 ・・・・あの。 沙羅「別に、飛び降りる気とかないんで・・・。」   「とりあえず早まるな!!・・・・・って・・・え?」 沙羅「別に自殺する気なかったんで・・・・」   「・・・・・・・・・え・・・。まじ・・・!?」 あたしは、小さく頷いた。   「やべー!!俺バカじゃん!超恥ずかしい!!」 その人は頭を抱えて座り込んでしまった。 ・・・てゆうか、同じ学校の制服・・・。 見たことないなぁ・・・   「あ!てかその制服同じじゃん!」 沙羅「あ・・・・・・うん」 同じこと考えてる・・・。   「名前なんつーの?俺、幹原雄斗」    幹原 雄斗   みきはら ゆうと 沙羅「・・・・・・・・・・稲辺沙羅・・・・・」 雄斗「さら?何組?」 沙羅「1組だけど・・・」 雄斗「そっか!俺8組なんだよね!だから見たことねんだぁ!」 騒がしいやつ・・・ 雄斗「あ、俺のことは雄斗でいいから!さらって呼ぶな!    じゃーまた学校でな!」 えっ、沙羅って!そんな勝手に・・・ ・・・行っちゃったし。 雄斗は歩道橋の階段を降りるまで ずっと笑顔で手を振ってた。 ・・・・・・・うるさいやつだったなぁ・・・ 子供っぽいし・・・ でも・・・・ 笑顔がすごく輝いてた 今まで見てきた人の中で一番。 このときは 雄斗に出会ったことによって あたしの人生が変わってくなんて、 思ってもみなかったんだ。

第2話---人を幸せにする力


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