第28話---達哉のお兄さん










・・・・・・・・麻衣・・・・・・・・・・・・・













達哉「・・・・・・・・・・・・・・。」















達哉「・・・・ん・・・・・・・」







くっそ・・・・・・あっちぃなぁ・・・
汗めっちゃかいてる俺。着替えよ・・・



達哉「ゴホッゴホッ」


くらくらするー・・・・・
熱下がってねんかな



達哉「・・・・・・・・・・・・」



だー・・・・・・もう





達哉「・・・・・・・・会いてー」




麻衣の夢ばっか見てたし・・・。

今何してんだろーなー・・・
明日も会えねんかな・・・


つらっっっ!風邪うざっ!




早く治さないと・・・


喉乾いた・・・下行こ




  「あははっ」





―――――――え





今の声・・・・・・・・・・・・・





達哉「・・・・麻衣?」








―――――――まさか










ダッダッッ!!








ガチャンッ!



達哉「おい!このくそ兄貴っ!!」





麻衣「わっ!達哉っ?」












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ"?












達哉「何、やってんだよっ!」
修哉「きたきた・・・」

麻衣「?」


修哉「兄ちゃんにむかって"くそ"はねぇよなー」


麻衣「達哉、熱大丈夫・・・?」





達哉「麻衣来てっ」




ガチャッ



達哉はあたしを外に連れてく。




麻衣「えっ、達哉っ?」





達哉「なんでうち来たの?来んなっつったのに」
麻衣「・・・達哉が心配で」
達哉「・・・」



・・・なんでそんな怒ってんの??




達哉「心配してくれたのは嬉しいけど、
   うちには絶対二度と来ないで?」










は・・・・・・・・・・・・・・・?






なにそれ

来ないでって・・・


麻衣「なんでっ・・・?」
達哉「なんでも。あと、兄貴にはぜってぇ近寄んな」
麻衣「お兄さん・・・??」
達哉「うん。」
麻衣「なんで?そんな仲悪いの?」
達哉「"仲悪い"ってそんなもんじゃないし、絶対だめ」
麻衣「・・・・・・いい人だよ?」
達哉「!!それがだめなの!絶対近寄っちゃだめ!」










・・・・なんで?



麻衣「・・・・・・・・」
達哉「・・・・・・・・」








今日の達哉は


なんか嫌―――





麻衣「わかった・・・・・・帰るよ」









達哉「俺送ってやれねぇけど・・・」
麻衣「いいよ・・・」


・・・・むかつくっていうか
ショックっていうか・・・・

今達哉と一緒にいたくない







達哉「・・・・・・・・・・ハァ・・・・くそ・・・。ゴホッゴホッ」








達哉・・・冷たい・・・。






なんであんなに怒るの?

そんなにあたし、
達哉んちあがっちゃだめなの?







あたし・・・・・・・・・・・達哉の彼女だよね・・・?









お見舞いなんか行かなきゃよかったっ・・・


























―ガチャン





修哉「追い出しちゃったんかよー、可哀想ーに」


達哉「お前がいるから家呼ばねんだろーがよ!」
修哉「むしろ俺いるとき呼べよなー」


達哉「てめー麻衣に手ぇ出したらぶっ殺すかんな!」


修哉「何?珍しくベタ惚れじゃん?」
達哉「うっせ!ハゲ!ゴホッゴホッ」
修哉「病人は寝てろやぁ」
達哉「言われなくてもわかってるよっ!ゴホッゴホッ」



くそ野郎!!






























修哉「ベタ惚れじゃん。おもしれー」










千穂「あれー新山今日も休みなの?」 麻衣「んー。そうみたいー」 千穂「機嫌悪い?てか昨日お見舞い行ったんでしょー?」 麻衣「"二度と来ないで"とかゆわれた・・・」 千穂「まじー!??」 麻衣「もう・・・・ほんと落ちるし・・・」 達哉、ほんとにあたしのこと好きなのかなって たまに思う・・・・・・ うあー・・・ そんなこと考えてたらもっとテンション落ちる! はぁ・・・・・ ―――放課後 麻衣「じゃーねー」 千穂「ばいばーい」 達哉いないとつまんないな 大丈夫かな、達哉。 ・・・・・・・・ふん、知らないもんあんなやつー・・・   「おーい」 麻衣「?」 修哉「麻衣ちゃん!」 麻衣「あ!お兄さんっ?」 お兄さんが。 バイク似合うなぁ・・・ やっぱ達哉に似てかっこいい!うん 修哉「一人で帰ってんの?」 麻衣「はぁ、まあ」 修哉「送ってくよ」 麻衣「いや!いいですよ悪いし!」 修哉「つか、達哉に頼まれたんだよね」 麻衣「え?」 修哉「心配だから!ってさ」 お兄さんには近寄るなとか言ってたくせに・・・ 仲悪いとかなんだかんだ言って 仲いいんじゃないの? なんだかんだいって、達哉優しいじゃん・・・。 それにお兄さんもいい人じゃんかぁ 麻衣「ありがとうございましたっ」 修哉「いえいえ」 話途絶えなくて楽しかったなぁ お兄さんめっちゃくちゃ面白いんだもん! すごい気合ったし・・ ほんっといいお兄さんっ!! 麻衣「それじゃあ・・・」 修哉「あ、麻衣ちゃん」 麻衣「はいっ?」 修哉「アド教えてよ?」 麻衣「え?」 いいのかな、教えちゃって・・・ 大丈夫だよね!達哉のお兄さんだしっ 修哉「達哉のこととか相談したいこともあるし!    なんかあったら相談乗るし!」 麻衣「あ、はいっ」 やっぱやさしい〜〜〜 修哉「ありがと♪じゃあ、また会えたらね。ばいばい」 麻衣「はいっ、さようなら〜」 やっぱ達哉と同じ血が流れてるだけあるぅー やさしいしかっこいいし!! 達哉・・・風邪治ったかな・・・・・? 「うちには絶対二度と来ないで?」 冷たい達哉は嫌だけど・・・ やっぱり・・・会いたいな・・・

/第29話---距離


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