第30話---離れてく





修哉「そっかぁ〜・・・」



とりあえず、近くの喫茶店に入った。
そして今日のことを全部お兄さんに話した。


麻衣「・・・・・・・・・・・」


お兄さんに話してよかったんだろうか・・・。


達哉が怒った理由にお兄さんが関係してるのに・・・
しかも達哉にも「会った」ってことバレたら
今度こそフラれちゃうよ・・・
お兄さんにも失礼だし・・・。



修哉「あ。また泣きそうな顔してる」

麻衣「・・・へ・・・・・」



修哉「麻衣ちゃんは笑ってる方がかわいいよ」
麻衣「・・・・・・・・・・!」

かわいいとか・・・簡単にゆっちゃっていいんですか!


お兄さんの雰囲気って
達哉に似てるんだよね・・・。やっぱ兄弟・・・。
変な感じ・・・



修哉「まぁ・・・ズバリ原因は俺なわけだよね」
麻衣「いや・・・そんな・・・」
修哉「俺のせいなのに・・・ごめんね?」
麻衣「謝んないでくださいっ・・・!」


すごい罪悪感・・・。
やっぱ話さないほうがよかった・・・























そしてその罪悪感から
お兄さんの「送ってくよ」という言葉を断れなかった・・・


だって・・・お兄さんは悪くないし・・・。









修哉「ほんとごめんね」
麻衣「いえ全然大丈夫です!!逆にすみませんっ」
修哉「麻衣ちゃんは謝ることないよ」

この笑顔にすごい癒される
達哉とは違うけど・・・。

やっぱお兄さん優しいな・・・



修哉「あ、これ俺のケー番!またなんかあったら
   かけてきてよ!達哉のことはよく知ってるし。
   会ってたりしたら、また達哉嫌な思いするだろーしね」
麻衣「あ、でも・・・」
修哉「今日会ったことも全部内緒にするから」
麻衣「あ、はいっ!」



・・・・・・いい人!!!!!

こんな人があたしと達哉を別れさせたり
あたしを狙うとかだったりするわけないじゃん!


バカ達哉ぁ・・・・・・っ





















―ガチャ




お兄さんと別れて玄関のドアをあけると


♪ピリリリリリリ


メール着信が鳴った



・・・あ


達哉だ・・・・・・。



うそ・・・・
なんだろ・・・




ビックリしてメールを開く



『今日の帰り兄貴に会わなかったか?』



・・・・・・え・・・・・・
バレて・・・・ないよね・・・?


『会ってないよッ』


落ち着いてメールを返す。


『そっか。わかった!じゃーな』



・・・・・・・・・・・・・。


それだけ?
メール返す気にもならないや・・・。




もおやだ・・・








次の日― 麻衣「おはよー」 千穂「よっ!なんか元気ないねっ?」 麻衣「そんなことないよー?眠いだけっ」 千穂「そっかぁーならいいけどね」 千穂ごめん、あとでちゃんと話すね 今は話す気になれなくて・・・ あ・・・・・達哉、もう来てる・・・ 一瞬目が合う 麻衣「た・・・・・」 けど、すぐ目をそらされてしまった。 麻衣「・・・・・・・・」 距離を置くって、こうゆうことなのかな・・・ すごく悲しいね すごく寂しいね いやだよ どうしたら戻れるの・・・? あたしどうすればいいかわかんないよ このまま・・・ だんだん離れてっちゃうんじゃないかな・・・? 達哉「・・・・・・・・・。」 あたしは 達哉に近づきたいだけなのに。

/第31話---ばか達哉。


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