第31話---ばか達哉。




結局達哉から話しかけることも、
あたしから話しかけることもできなかった。


ねぇ・・・あたしたち付き合ってるんだよね?
ねぇ達哉・・・・・・・わかんないよ



麻衣「千穂ー、今日帰りどっか行かない?」
千穂「あ、今日は無理だー!ごめんッ!」
麻衣「そっかぁ〜。わかった!じゃぁまた明日ッ」
千穂「また今度ね♪ばいばーい」

今日街行きたかったんだけどなー

加奈たちも帰っちゃったみたいだし




しょうがない・・・帰ろ・・・。























































あー・・・・あたし何やってんのかなっ・・・












麻衣「・・・・・・・・・っ・・・・」



泣くなッ泣き虫!!






・・・・・でも・・・・



どうすればいいのかわかんないよ――・・




















  「・・衣・・・ちゃ・・・・」 麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・ん・・・・」 ・・・・・・・・達哉・・・・・・・・・・・・・? あー・・・・達哉・・・がいる・・・・・・・・   「麻衣ちゃん・・・?」 麻衣「っ!」 あ・・・・・・ 麻衣「お、お兄さんッ!」 修哉「やっと起きたー・・・大丈夫?」 麻衣「え?え?」 ここどこ?え、あたし何やってんの? 修哉「麻衣ちゃん倒れてたんだよ」 麻衣「えっ・・・」 倒れてた? そうだ・・・・ 帰ってるとき急に体だるくなって・・・・・。 修哉「で、ここは俺んち。俺基本一人暮らしだから。    麻衣ちゃんちまで行くより    こっち来た方が早かったから連れてきたんだ。」 麻衣「そうなんですかっ・・・・・・・ぅあっ」 修哉「麻衣ちゃん熱あるみたいだから    無理して起きない方がいいよ?」 麻衣「熱?」 そーいえば、体熱いな・・・ 風邪ひいたのかな・・・ お兄さん・・・・・・・・ わざわざあたしのこと運んでくれたんだ・・・・。 麻衣「す、すみません本当に・・・・・・・・・」 修哉「全然いいよ!や〜まじビックリしたけどね」 麻衣「・・・・すみませんっ!」 修哉「はは。まあ無理しないで!俺おかゆ作ったから食べなよ」 麻衣「えっ」 修哉「はいどーぞ!」 ・・・・・・・・・・・・・・おかゆ・・・・。 わざわざ? あたしのために? ・・・・・・・・・優しすぎですよお兄さん パクッ 麻衣「・・・・・お、おいしい・・・・・・・・」 修哉「力作♪」 あったかいな・・・・ お兄さんといると すごくあったかくなる 修哉「もしかして・・・またなんかあった?達哉と」 麻衣「え?」 修哉「つらそうな顔してるよ」 麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・」 麻衣「・・・・・・・・・っ・・・」 修哉「あらら・・・また泣かしちったね・・・よしよし」 だめだ・・・やっぱだめだ・・・・。 達哉のこと、一瞬でも忘れられない・・・ 距離置くって何さ。 つらすぎじゃんか、ばか達哉。 なんで避けられなきゃいけないの? 付き合ってるんじゃないの? 戻りたいよばか お兄さんはこんなに優しいのに・・・ わかってないのは達哉じゃないの? 自分勝手! わがまま!! でも嫌いになんてなれない・・・
修哉「熱下がったみたいだね」 麻衣「あっ、はい」 体ちょっと重いな・・・ダルイ感じ・・・ 修哉「じゃあ家送ってくから」 麻衣「す、すみません・・・」 甘えちゃっても・・・・・いいのかな 達哉は、なんであんなに怒るのかな・・・? お兄さんのことなんで嫌いなのかな・・・ なんで、お兄さんが、あたしたちを別れさせようとしてる とか言うのかな わかってないのは達哉じゃないの・・・? お兄さんすごく優しいじゃん・・・・ 達哉がちゃんと お兄さんのことわかってないだけじゃないの・・・? ・・・・・・・・ばか達哉・・・・・・。

/第32話---風邪


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