第32話---風邪
麻衣「へっくしょん!」
・・・・・・・・・まだ、風邪が治らない。
母 「ったくー家で寝てなさいよー」
麻衣「ふあーい・・・」
だるい・・・だるいよー・・・・
目腫れてるんだろーな・・・
はあーぁ・・・
なんか・・・・・・疲れちゃったよ
千穂「あれー、麻衣は?」
加奈「ね、来てないね」
達哉「・・・・・・・・・・・」
麻衣「暇だぁー・・・まだお昼かぁ・・・」
学校行きたいな
達哉の顔見たいな
でも、達哉また冷たくするのかな・・・
そしたらやだな・・・・。
でもでも・・・顔だけでもいいから見たいな・・・
麻衣「・・・・・・・・・寝よ」
家の前―
達哉「・・・・・・・・・・・・」
風邪なんか引いてんなよばか・・・。
心配になんだろーが・・・・・。
母 「麻衣ー。起きてるー?」
麻衣「えー・・・・・・?何ー?今起きたっ」
母 「熱は?」
麻衣「たぶん下がったと思う」
母 「ポストにプリントとか入ってたよ。
誰かが届けてくれたんじゃない?」
麻衣「誰だろ。千穂かな」
母 「あとでお礼いっときなよ」
麻衣「わかってるよぉー」
あー・・・・・・もう7時か・・・
今日一日中寝てたような気がする・・・・。
明日は学校行けるかな
次の日―
麻衣「おっはよぉー」
千穂「麻衣ーおはよ!風邪大丈夫?」
麻衣「もう大丈夫♪あ。プリントありがとね!」
千穂「プリント?」
麻衣「ポストに入れといてくれたんでしょ?」
千穂「あ〜違う違う。それ新山!」
麻衣「え・・・・・・・・」
千穂「新山が俺が持ってくってゆうから任せた♪」
麻衣「ほんとに?」
千穂「うん」
達哉が・・・・・・・・・持ってきてくれたの?
なんでだろう・・・
もうちょっとで元に戻れるのかな
いつになったら戻れるのかな
ちょっと・・・・・・・・・・・嬉しいかも・・・・・・。
なんであたし寝てたんだろう・・・・・・・ばか。
結局今日も・・・・・・・・・・会話もナシ
目が合うこともナシ
何?この微妙な関係。
別れたほうがいいかもって思う・・・・・・。
昨日、なんでうち来てくれたの
なんでプリント届ける気になってくれたの
会いに来てくれたんじゃないよね?
あたしが、ずっとずっと
達哉に会いたいって願ってたから
その想いが達哉に伝わったんじゃないよね?
ねぇ・・・・・・・達哉・・・・・・・。
プルルルル
麻衣「あ・・・ケータイ」
誰だろう。
達哉・・・・・・・・・?期待してしまう・・・・・・
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着信 修哉さん
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麻衣「・・・・・お兄さんだ」
麻衣「はい?もしもし」
修哉『あ。麻衣ちゃん?』
お兄さんには悪いけど
ガッカリしてしまう自分がいる
麻衣「どうしたんですか?」
修哉『今大丈夫?てか何してる?』
麻衣「あ、はい・・・・今帰ってます」
修哉『じゃ、ちょうどいいや。俺んち来れる?』
麻衣「え・・・?」
修哉『実は・・・・・達哉のことで大事な話があるんだ』
麻衣「た、達哉のことですか?」
修哉『今迎えにいくから。どこにいる?』
麻衣「えと、学校の近くの公園の前ですっ」
修哉『わかった。待ってて』
達哉のこと?
大事な話?
なんだろう・・・・・・
なんか怖い・・・・・
なんだろう・・・・
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