第33話---達哉の話






修哉「麻衣ちゃん!」


麻衣「あ、お兄さんっ」
修哉「ここじゃ、寒いし落ち着かないから」


お兄さんは車で迎えに来てのせてくれた。







・・・・・・・・話って、何?






修哉「とりあえず適当に座って」 麻衣「はい・・・・・・・」 お兄さんはココアを入れてくれて あたしの目の前に置いた。 麻衣「あの・・・・・・・達哉の話って・・・・・・・・・・?」 修哉「達哉が昨日言ってたんだ・・・・・・・・・」 麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・」 修哉「『麻衣と別れる』って」 え・・・・・・・・・・・・・・・・ 麻衣「そんな・・・・・・・・・・・・・」 修哉「だから俺はなんでだよって言ったけど、    あいつ、もう無理だって言って・・・・。」 麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 何それ・・・・・・・なんで・・・・・・・ 嫌だよ・・・・・別れたくないよ・・・・・・・・・・ 修哉「だから、一応麻衣ちゃんには言っておこうと思って。」 麻衣「やだ・・・・・・・・・・・」 修哉「麻衣ちゃん・・・・?」 麻衣「別れたくない。・・・・・・・・・あたしフられるんですか?」 修哉「達哉・・・・たぶん今日言うつもりだと思うんだ・・・」 麻衣「やだ・・・・やです・・・・・・・。別れたくないよぉ・・・」 嘘だよね・・・・・・・ 達哉・・・・・。別れるなんてやだよ やっと始まったばっかりじゃん なんでこんなことになっちゃうの・・・・・・・・・・・・・ ぎゅっ 修哉「麻衣ちゃんの泣く顔見んのすげーつらいよ」 麻衣「・・・・・・・・・・・・・」 お兄さんの、撫で方は達哉と同じ。 達哉・・・・・達哉・・・・・・・ 修哉「俺だったら、麻衣ちゃんのこと泣かせたりしないよ」 お兄さん・・・・・・・・・・・ 麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・」 お兄さんの顔がだんだん近くになる。 唇が・・・・・・・・・・・ふれそうになって。 でももうどうでもよくなっちゃって・・・。 「麻衣・・・・・・・好きだよ・・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・達哉 麻衣「やだっ!!!」 ドンッ 修哉「・・・・・・・・・ぃって・・・」 麻衣「す、すみません・・・・・・」 修哉「達哉がいいの?こんなに泣かされても。」 麻衣「達哉じゃないと・・・・・だめなんです。    抱き締められたりするのも達哉じゃなきゃ・・・・・」 修哉「俺、麻衣ちゃんが好きだよ」 麻衣「へっ」 好きって・・・ 修哉「麻衣ちゃんが達哉を好きでもいいよ。俺は泣かさないよ」 麻衣「え・・・・・・ちょ・・・・・・・・・お兄さん?」 ダンッ へ・・・・・・ お兄さんに押し倒される え・・・・・・ちょっと・・・・・・・・・何 麻衣「や、やめてください!?」 修哉「麻衣ちゃん・・・好きだよ」 聞いてないっ おかしいよ 麻衣「ちょ・・・・・・お兄さんっ!」 ――やばい 麻衣「やだっ達哉!!!」 ――――――――ドガンッッ!!!!!! 麻衣「・・・・・・・・・・」 修哉「・・・・・・・・・・」 玄関の方からものすごい音 見るとそこには・・・ 麻衣「・・・・た・・・・つや?」 達哉「てっめーこのくそ野郎・・・・」 達哉が・・・・・・・・・・いる・・・・・・・・・ 達哉は勢いよくお兄さんに殴りかかった。 バキッ 修哉「・・・・ってぇ・・・・・。ちょ、待て。わかったよ、わかった!」 達哉「わかった、じゃねえよくそが!」 修哉「俺の負け!ゲームオーバー!」 麻衣「・・・は?ゲーム・・?」 達哉「許されると思ってんのかよ!!」 修哉「ゆっとくけどなんもしてねーよ!    拒否られたから強行手段に出たけど」 達哉「てめー殺されてーのか!」 達哉はあたしを守るように あたしの前に立った。 修哉「はいはい。悪かった。もう二度と手ぇ出さねえよ」 達哉「ほんとにてめーわかってんだろーな」 麻衣「達哉??」 なにがなんだか・・・ 達哉「わかっただろ」 麻衣「?」 修哉「はあ・・・そんな本気なわけ。もー無理だなこりゃ」 麻衣「?」 修哉「よかったな達哉。麻衣ちゃんガード固いみたいだし」 達哉「お前これ以上しゃべったら殺すぞまじ」 修哉「わかったよもー関わりません死にたくねえからな」 達哉「麻衣行くぞ」 麻衣「う、うん」 修哉「はぁ。希ちゃん以来だな」 達哉「てめぇ・・・」 修哉「はいはい悪かった!麻衣ちゃんもまじごめんねー」 麻衣「・・・・???」 まだ理解が・・・・・ ――ぎゅ 麻衣「・・・・・・・。」 達哉に手を握られて そのまま玄関を出た。

/第34話---元通り


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