第34話---元通り




外はもう暗くて
ちょっと寒い



麻衣「・・・・・・・・・・・。」




達哉・・・・助けに来てくれたの?
なんであそこにいるってわかったの?

もう距離置かなくていいの?





手から、達哉の体温が伝わってくる



・・・・・・・・・・あったかい










達哉「・・・・・・わかっただろ?」





麻衣「え・・・」


いきなり話しかけられてビックリした・・・








「俺の負け!ゲームオーバー!」



修哉さんが言ったことを思い出す。





ゲームって・・・・・?
あたしだまされてたってことなんだよね・・・?



でも、まだよくわかんない・・・・・・・・






麻衣「・・・・・・・・・・・。」








達哉「まだわかんないの?!」


繋いでた手が離れた




麻衣「・・・・・・・・・・・・」
















達哉怖いよ・・・・やだ


また喧嘩になっちゃうの・・・・?


怖い達哉は好きじゃない・・・





























達哉「・・・・・・・・・・・まじであいつになんもされてない?」















麻衣「え・・・?・・・さ、されてないよ・・・・・・」

























ストンッ



達哉はしゃがみこんで顔を覆った






麻衣「・・・・たつや・・・・・・・・・?」




え・・・あたしなんかまずいこと・・・・・言っ・・・























































達哉「・・・・・・・よかったあ・・・・・・・・・・・」



























達哉はしゃがんだまま
手で頭をくしゃってやって、
ホっとしたように笑った。




























達哉・・・・・・・・・・・・・・・・・・


































達哉達哉達哉・・・・・・・・・・



















麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・・」











達哉「麻衣?泣いてんの・・・・?」

麻衣「・・・・・・・こわかった」






達哉の優しさが嬉しくて


涙が出てくる







達哉「ゴメン。もっと早く守ってやればよかった・・・」


麻衣「ち、ちがうのっ」
達哉「え?」



麻衣「達哉に"別れよう"って言われたら
   どうしようかと思った・・・・」
達哉「は!?」
麻衣「でもそれもお兄さんの嘘なんだよね?」
達哉「あいつ・・・そんなこと言ったの?」
麻衣「うん・・・。『達哉があたしに別れ話しようとしてる』って」


達哉「・・・・ありえねっつーの」



麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・・よかった・・・・」






















麻衣「まじこわかったぁ・・・・・・・・・・・」



達哉「ばか、泣いてんじゃねー」



麻衣「だってぇ・・・・・」





また、元に戻れるんだ・・・・・・・・・・・













麻衣「もう距離置くのはなしだよね?」






























達哉「・・・・・・・・・・・・・・・・・あたりまえっ」





ぎゅっ




達哉に強く抱きしめられる

あたしもぎゅぅって抱き返す



達哉「あーまじやっとくっつけた」
麻衣「離したのは達哉でしょ?」
達哉「・・・ごめんなさい」




麻衣「てか・・・・改めて思うと・・・・・・・・ひどいお兄さんだね・・・」



達哉「改めて思わなくても最悪なやつだっつーの!
   やっとわかったかっ」
麻衣「・・・ごめんなさい」










達哉「・・・・・・・・・・・」




















達哉「でも、嬉しかった」







「ゆっとくけどなんもしてねーよ!拒否られたから―――」


――拒否られたから――



麻衣「へ?」





達哉「兄貴は・・・いつも俺と付き合う女に手出すんだ」
麻衣「・・・・・・・・」
達哉「俺、最初麻衣と付き合わなかっただろ?」
麻衣「あ・・・・・・うん。・・・・・・キスしたくせにね」


達哉「ゴホンッ」


達哉「あれはー体が先に動いてしまったってゆう・・・。
   じゃなくて!・・・俺もあん時すでに好きだったけど
   付き合ったら兄貴がお前に手出すからで・・・。」



麻衣「・・・・・・・・・・・そうだったんだ・・・」



達哉もあたしのこと想ってくれてたんだ・・・
それが、すぐ付き合わなかった理由・・・・。



麻衣「でも結局付き合ったね・・・笑」

達哉「あのーほら・・・・・・尚!ってやつに麻衣とられんのは
   すげー嫌だった・・・」
麻衣「・・・・」
達哉「で、気付いたら付き合っていたと。」
麻衣「なにそれ〜」


達哉「今まで付き合ったやつは兄貴にまんまとだまされて
   俺はふられる、みたいな感じ。」

麻衣「・・・・」
達哉「兄貴にとっちゃそこでゲーム終了」
麻衣「・・・・・・・・・・・・・ひど・・・」
達哉「まぁ、麻衣も最初はだまされてたけどー」
麻衣「・・・・・・・・・・すいません〜〜〜〜・・・・・・」

達哉「でも」


達哉「お前はちゃんと帰ってきたから、許す」
















・・・・・・・・・・・・達哉






麻衣「ほんとに・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね」





達哉「許すっつってんだろーがー」
麻衣「もう誰にもだまされない!もしだまされたとしても
   好きなのは達哉だってことは変わんないからっ!!」
達哉「・・・・・・・」


達哉「ぷ。なんだそりゃ!最初からだまされんなっつの!バーカ!」
麻衣「でも好きなのは達哉だもん!!!!!」


達哉「ばか・・・・・・・・・・声でけーよ・・・・」



麻衣「・・・・・・・・・・・・」




・・・・・・ん?え・・・達哉・・・・・・・・照れてる・・・・・・?




達哉「あーもうっ!そんな顔で見んなっ!」


ぎゅ



また強く抱きしめられる




達哉「もー無理っ」


達哉「ちゅーしてい?」






























麻衣「・・・・・・・・・・・・・・・・・どーぞ」








達哉・・・・・・・
やっぱりあたし達哉が大好きです





/第35話---学校


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