eternity  第5話---きみだけ




鈴子「・・・・・」


美佳「何朝からイライラしてんのー??」
鈴子「してないよー」
美佳「さっきから眉間にしわよってるよー?
   やっと解放されたのにさ、健太君から」
鈴子「・・・・・・・・・。」


"解放"?



確かに、屋上で健太がサボることがなくなって
宮下さんのいる教室でイチャイチャしてるから

あたしが迎えに行くこともなくなった。


先生も、何故かあたしに言わなくなった。




解放・・・・・なのかな?



よくわかんないけど、


なんかすごく寂しい








宮下「健太君ーっ」 健太「おー今行く」 あれから宮下さんは 毎日教室にくる 美佳「そろそろうざいんだけど」 鈴子「へっ?」 美佳「イチャこきすぎじゃないー!?」 鈴子「あぁ・・・」 美佳「あーゆーの見てるとむかつく」 鈴子「はは、なにそれ」 美佳「・・・・・・・。」 美佳「鈴子さぁ・・・」 鈴子「え?」 美佳「・・・・・・・んーん。なんでもない」 鈴子「?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
―帰り。 先生「桜井はー・・・と。帰ったのか」 先生「えーとなぁ、みんなに話がある」 騒がしかった教室が、急にシンとなった 先生はポツリと言う。 先生「桜井だがー・・・・明日退学することになった。」 クラス中が一気にザワザワしだした。 先生「だから明日でみんなといるのは最後になるからな」 鈴子「・・・・・・・・・・・・・・・・・うそ・・・」 鈴子「先生、なんでですかっ?あたし、何も聞いてない・・・」 泣きそう・・・ 先生「俺もとめたけどな・・・。まぁ・・・あいつが自分で    決めたことだ」 鈴子「・・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 あたしは、ただ呆然としてるだけ。
健太が、学校をやめる? うそでしょ? だって何も聞いてないよあたし。 確かに今までサボったりしてて 人一倍学校嫌いだったけど・・・。 あの日から、健太はあたしと全く口もきかないし 目もあわせなかった。 もしかしてあたしのせいなの・・・・・? あたしのこと、もう嫌いなの・・? 嶋田「鈴子ー?」 鈴子「へっ?」 嶋田「どした?またなんか意識とんでたよ?」 鈴子「あはは・・・ごめんっ」 何やってんだろ、あたし。 嶋田君といんのに 健太のことばっか・・・・・・・・。 嶋田「・・・・・・・・・」 嶋田「鈴子・・・」 鈴子「・・・?」 嶋田君の方を見ると 顔がだんだん近づいてきて 唇が触れそうになって その瞬間――――― 鈴子「やだっ!」 ドンッ 思わず嶋田君を突き飛ばしてしまった。 嶋田「・・・・・・・・・・。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・ 鈴子「ごめんっ」 ・・・・・・やっぱり、だめだ。 どうしても どうしても 健太の顔しか浮かんで来なくて。 健太じゃないとっ・・・ 鈴子「嶋田君ごめん・・・・・・。」 嶋田「・・・・・」 鈴子「別れてください。」 おそるおそる、顔をあげて嶋田君のことを見る 嶋田「・・・・・・・・・・・・・・・ははっ」 鈴子「?」 嶋田「わかってたよ・・。だって俺のこと1回も名前で    呼んでくれないし、一緒にいても他のやつのこと    考えてんだもんなぁ」 鈴子「・・・・・・・・ごめ・・・」 あたし 嶋田君のこと・・・ すごい傷つけてた。                ・・ 嶋田「ふられるのわかってたし!中山、桜井のことばっか    見てるしね」 鈴子「・・・・・・・」 あたしそんなに健太のこと見てた? 無意識のうちにそんなに健太のこと・・・。 嶋田「行っていいよ、今までありがとな!」 嶋田君・・・ 鈴子「ほんとにごめんなさいっ・・・ありがとうっ・・・!!」 嶋田君ありがとう・・・ やっぱりそばにいてほしい人は きみだけなんです。 一緒にいるのが当り前なのは きみだけ 健太―――――−-・・・

/第6話---気付いた気持ち


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