eternity  第6話---気付いた気持ち






走って走って、学校に戻った。


健太がまだ、屋上にいそうな気がした





たぶん・・・・まだ帰ってない・・・




なんとなくだけど、そう思った。

















―――ガラッ



教室に入ると






そこには












美佳「鈴子じゃん、どした?」




美佳が一人でいた。




鈴子「あれ・・・美佳?」
美佳「嶋田君と帰ったんじゃないの?」


鈴子「別れたの・・・」



美佳「そか。やっぱりあたしの予想通りかな」
鈴子「・・・?」


美佳「さっき、健太君教室に来たんだよ」
鈴子「えっ」
美佳「今たぶん屋上にいるんじゃない?」
鈴子「そっか・・・」


やっぱり帰ってなかったんだ








美佳「明日、健太君学校来ないってさ」




鈴子「・・・え・・・・・・」







じゃあ、もう学校で会えないってこと・・・・・・・・?

















健太・・・・・・・







鈴子「美佳ぁ・・・・・・・・ぅっ・・・もぉやだぁっ・・・・・グスッ」



美佳「ちょっ、鈴子っ、大丈夫っ?!」



鈴子「なんでぇ・・・?健太なんでやめちゃうのぉっ・・・?
   あたしのことっ嫌いになったのかなぁ?・・・グスッ・・・」




健太に会いたいよ
健太と話したいよ


苦しい・・・












美佳「ねぇ鈴子・・・」



鈴子「・・・え?」



















美佳「健太君のこと、"好き"なの?」














・・・・・・・・・・・・・"好き"?






















鈴子「わかんない・・・っ・・・」


美佳「わかんない?」








鈴子「好きって気持ちなのかわかんない・・・・・・・」







美佳「・・・・・・・・」












鈴子「でも、健太が退学するって聞いて、健太がいないって
   思うだけで耐えられなくて、付き合ってるって聞いた
   ときも胸が張り裂けそうだったし・・・」








鈴子「嶋田君といたときだって、健太の顔しか浮かばなくて」





今だって健太の笑った顔が
頭から離れなくて






鈴子「それだけじゃ、だめなのかなあ・・・っ・・・・?」





それだけで健太に会いに行くのはだめ?




「これで・・・幼馴染の関係も、終わりな」


「俺にもう話しかけんな」



いやだ。やだやだっ



健太がいなくなるなんて考えたこともなかったよ



会いたい





美佳「ぷ。ばーか!」
鈴子「?」
美佳「それをそのまんま健太君に言えば?」
鈴子「・・・・・・・」
美佳「きっと伝わるよ」
鈴子「・・・ん。いってくる」



鈴子「美佳っ・・・ありがとうっ」



美佳「顔洗ってから行きなねー」
鈴子「あ、うんっ」





きみがそばにいてくれないと
あたしだめになっちゃったみたいです。


・・・・最初から、だめだったのかな


いつも一緒にいるのが当り前だったから
気付かなかった。


きっと、最初から
健太がそばにいてくれないとだめだったんだね・・・


離れて初めて気付くんだ






あたし健太が好きです。





/最終話---eternity


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